たちまち。

即席で役に立つこと。

DynamicsCRM2015(7.0)からDynamics365(9.0)へアップグレードする方法(オンプレミス)

なかなかに手こずったのでここに経緯と解決を記しておく。

まず、前提としてCRMのアップグレード方法は以下の通りである。

CRMのアップグレード方法

  1. 旧verの組織DBをSQLServerバックアップ
  2. それを新verのSQLServerにリストア
  3. 新verの展開マネージャーにて組織のインポートを実行し、先ほどのDBを指定

この組織インポート時にて古いバージョンの組織DBを入れた場合、CRMが内部で自動的にアップグレードしてくれる。

しかし。

7.0のDBを9.0に持って行って組織インポートを行っても、サポートされないバージョンだと言われてしまう。

一段飛ばしができないため、一度8.2を経由する必要があるのだ。

つまり、7.0から9.0に上げたい場合の手順は以下のようになる。

7.0から9.0へのアップグレード手順

  1. 7.0(現行)、9.0(移行先)、8.2(一時的)の3つのDynamics環境を用意する
  2. 7.0の組織DBをSQLServerバックアップ
  3. それを8.2のSQLServerにリストア
  4. 8.2の展開マネージャーにて組織のインポートを実行
  5. アップグレードされた8.2の組織DBをSQLServerバックアップ
  6. それを9.0のSQLServerにリストア
  7. 9.0の展開マネージャーにて組織のインポートを実行

これでうまくいくのだが、ポイントが1つ。

それはMicrosoft公式ドキュメントにも書いてあるのだが、更新プログラムは最新を適用しようね、ということ。

7.0も、8.2も、9.0も、最新の更新プログラムを適用しておく必要がある。

↓7.0の更新プログラム

https://support.microsoft.com/ja-jp/help/3018363/microsoft-dynamics-crm-2015-updates-and-hotfixes

↓8.0,8.1,8.2および9.0の更新プログラム

https://support.microsoft.com/ja-jp/help/3142345/microsoft-dynamics-365-onpremise-cumulative-updates

また、もし更新プログラムが未適用の状態でアップグレード(組織のインポート)に失敗した場合、

一度展開マネージャーにて該当の組織を削除、さらにSQLServer上の組織DBも削除して、再度旧バージョンのバックアップをインポートした後に

更新プログラムを適用し、改めて組織のインポートが必要になので注意されたし。

以上。